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 ケンウッド HDV-770 インプレッション 全3ページ


2DIN一体型AVナビのトレンド、7型モニターをHDV−770でも採用。細いフレームぐらいしかデザインの余地ってないのですが、はんなりケンウッドのプロダクトであることは、感じ取れます。


今回もナビ男くん編集部の地元、大阪・神戸方面にてのテスト&レポートです。写真は神戸ポートアイランドにて。


真冬のオープンドライブって意外と気持ちいいもんです。幌を開けると、音楽をたのしむのはともかく、音質のよさに浸るには少々難ありなんですがね。


ポルシェ987ボクスターのオーディオコンソールにピタリフィットするHDV−770。埋め込み処理を施し、パネルとの段差を消しています。気になるモニターの厚みは普通レベル。


こだわりホームオーディオは都度メディアを交換してたのしむのはあたりまえの行為。HDDに音楽CDの録音機能が付かないのは、「圧縮データではなく、ナマデータの良さをご堪能いただきたい」との作り手側のメッセージとも受け取れなくはありません。

※もちろん、MP3やWMA形式のROMメディアは読み取りますけどね。

オーディオってヤツはどうも理屈で良品とはならないものなのだそうな。

例えば良質な部品を厳選し組み上げたとしても、それだけでは期待値に達することはなく、最後は人間が調律よろしく感性で回答を出し製品化されているとのこと。


各メーカー共に“高音質”を標榜するが、その定義は各製品群により異なり、受け手側の感性によってもその定義は異なる。
このように流儀や流派が多種多様となると、『よい音の定義』ってなかなか言葉にするのが難しい。さんざん悩んだが、わたくしごときではお手上げで、霊魂やUFOを語るかのようである。

だけどだけど、『よい音』は必ずこの世に実在するはず。
突然「このオーディオやスピーカーが欲しい」と衝動に駆り立てられるのは、そこに『よい音が』居ることを確信したからで、対価にそれだけの価値を認めたということである。
※実際に払えるかどうかは別のハナシね。

実はこの『HDV−770』を随分気に入りまして、「このまましばらくいっしょに暮らしてもよいかも」とさえ思っております。

背徳のケンウッド

このクルマのオーディオコンソールは通常アルパインが定位置として収まっておりますが、テストやら勉強会やら展示会やらでちょくちょく違うのに変わってしまいます。その都度店長は「はやく返してくれ〜。アルパイ〜ン」と怨嗟の声をあげるのですが、今回に限りそんな文句はありません。
むしろ仕事帰りの深夜、お気に入りのCDなりDVDを1枚試聴しながらの帰宅ドライブがついつい遠回りとなって、ケンウッドとの浮気を楽しんでおります。

「2DIN一体型AVナビだから音はしょぼくても仕方ない」といった諦観めいた感想はことHDV−710に関しては一切ございません。「まず、カーナビありき」と常々主張する店長も「音質マイスター」が創りあげた“音”にこだわるカーナビゲーションに脱帽である。

まず、カーオーディオの名誉を回復。

この2DIN一体型AVナビ『HDV−770』。見た目は一体型だが、中ではナビとオーディオはハッキリ別シャーシで分割され、ナビから発する嫌な干渉を一切排除。今までナビに迫害を受け、辛い立場に耐えてきたオーディオ機能は、本機においてようやく生存空間を確保することができたのであった。

HDV−770を外から眺めただけでは、こんなこと一切見えてきませんが、今回の抜本的改革でオーディオ機能は基盤に設計の自由を得ることができました。その成果は充分なほど耳に届きます。

中高音域の伸びやかなことといったら特筆もので、女性ボーカルの声音がそわそわしてくるほどナマっぽい。

メディアからデータをしっかり読み取り、忠実に変換、記録を鮮やかに再生させることに成功していると思いました。

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