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PROJECT M
オデッセイが大きな難関に。
膨らんだ風船切れば、そりゃあはじけます! しかしこの施工では売り物にならん。
「悪魔のシワ」を克服し、埋め込みに関する技術的な問題はクリアできたかに思えた。
しかし、テスト用にもちこまれたある車両のヘッドレストによって、チームはまたも大きな暗礁に乗りあげることになる。
その車両とは、ホンダの新型オデッセイであった。
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村田:「ホンダ車のヘッドレストは風船をふくらませるようにウレタンを充填してつくられているそうで、加工が難しいんです。しかもオデッセイのヘッドレストはサイズが小ぶりで、7インチがうまくおさまらない…」
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PROJECT M
再出発──施工方法を一から見直す。
この頃、オフィスには試作品がゴロゴロ。うーん今見てもやっぱりカッコ悪い。
試行錯誤が続くなか、あまりの困難さゆえ6.5インチの小型モニター使用やモニターの固定枠ごと背面に貼り付けるといった妥協的解決で決着しそうになった。
だがチームの誰もが心のなかで、永田の最初の言葉を思い出していた。
「自分がほしいと思わないものを、お客様が求めるわけがない」
誰からともなく、もう一度原点に返って施工方法を見直そうという声があがった。
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長時間連続使用テスト中。何日もこの状態で放置され、耐久性もしっかりチェックされた。
一方、いくつかのメーカーから届けられたモニターは、最終の仕様決定に向けてテストが繰り返されていた。
画質や使い勝手が優れていることはもちろん、長時間連続使用での耐久性、AV機器と接続した場合の問題の有無など、細かくチェックがおこなわれる。そして、そのなかからついにひとつの機種が選び出された。
それは誰もが納得できる品質の製品であった。モニター確定である。
マッハ郷「テストしたるからオレのクルマにもはよつけて!」
御牧係長 ……(アホと話すと疲れるから無視しとこ)
村田が率いる施工担当のチームにも少し明るい兆しが見えはじめていた。試作スタートから約1カ月。ヘッドレストからウレタンをかき出すことに成功し、モニターを埋め込めるだけのスペースが確保できたのである。
最初に指示された半年の期限まで、あと1カ月あまり。ペースアップすればなんとか間に合いそうだと村田は安堵した。モニターの機種が確定し、埋め込み施工は最終的な調整局面に入りつつあった。
しかし…。
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御牧:「機種が決まり、メーカーと折衝していたところ、突然新デザインのモデルが送られてきたんですよ!」
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