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PROJECT M
モデル変更で振り出しに。
送られてきた新デザインのモニター。見た人間のほぼ全員が「こっちがよい!」といった。村田係長ピーンチ!
メーカーが参考用にと送ってきたそのニューモデルは、シルバーの縁取りが施され、あきらかに既定の機種よりも高級感があった。
その時点での機種変更は、細部の調整に入っていた施工担当チームに一からのやり直しを命じることを意味する。さすがの村田にも疲れの色が見えはじめていた。もちろん製品のテストも並行しておこなう必要がある。
だが、「自分がほしいと思うものを」という視点に立てば、ニューモデルを選ばない理由はなかった。
永田はリリース時期を遅らせることを決断した。その猶予は1カ月であった。
「やっぱり中華は台湾!」
「もうその話はいいです、部長…」
一方、メーカー純正AVナビとの接続確認は浜野を中心とした技術部スタッフによって着々と進められていた。
国産主要メーカーの人気車種についてはかなりのデータが蓄積された。技術的に不可能といわれていた一部の車種についても接続方法を解明するなど、「純正ゆえに自分の好きなリアエンターテインメント空間を構築できない」方々に、新たな提案をおこなうための準備は、かなりのレベルに到達しつつあった。
細部にわたっての品質向上は続く。
しかし今度はオプションに用意されていたDVDプレーヤーに意外な弱点があることが判明する。再生中に電源をオフにした場合、続きのシーンからまた自動的に再生できる「リジューム機能」がついていなかったのだ。
これでは途中停止の多いカー用としては話にならない。
再度メーカーとの折衝がおこなわれ、独自に機能を組み込むことで決着がついた。
残すはオデッセイのみとなった。残り期間は猶予を含めても1カ月を切っていた。
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PROJECT M
スタジオにて
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キャスター/マッハ郷
…で、見事オデッセイに7型モニターを埋め込むことに成功したわけですね! いやぁ、素晴らしい仕上がりですね。
村田
…これでもまだ完成形ではありません。実際の商品はさらにきれいですよ。
キャスター/マッハ郷
…技術的なブレイクスルーがあったということなんですが、どういった工夫をされたんですか?
村田
…それは企業秘密です。
キャスター/マッハ郷
…なるほど、村田さんもよくわかってないと。
村田
………(絶対殴る!)
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PROJECT M
困難を乗り越え、不可能を可能に。
奥から試作品その1・その2・その3。技術陣の苦労がしのばれる品質向上の道。
いくつもの困難があった。しかしあえて高いハードルを課すことで、当初は誰もが不可能とさえ思えた目標に到達できたのである。
それは、作り手としてではなく、お客様の視点にたって「自分たちがほしいと思うもの」「本当に満足できるもの」を妥協せずに追い求め続けた結果である。
そのクォリティをぜひみなさまに体験していただきたい。
プロジェクトM 「後部座席を制覇せよ」 完
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ついに完成! 最終仕様
家庭用高級ソファーの革張りなどを手がけるインテリアのプロフェッショナルと、リアモニター施工に豊富なノウハウをもつ“ナビ男くん”技術部が連携。リビング用と同等クォリティによる、手づくり仕上げの1点もの。車内イメージが強力にグレードアップすることまちがいなしのスペシャル・リヤモニター。ついに完成へ。
ホンダ/オデッセイ純正ナビ装着車への施工写真
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